2007年4月 5日 (木)

1年前のパリ・音の思い出

Fleur_de_vanille「La Petite Fleur de Vanille」
(ラ・プティット・フルール・ドゥ・バニーユ)

去年の春夏、パリに3ヶ月いた。その頃フランスで流行っていた……のかは知らないが、毎日のようにミュージック・クリップ番組でこの曲が流れていた。愛らしい子供の歌声、ポップなアニメーションのクリップが気に入って、早朝の楽しみになっていました。毎朝6時半過ぎですかね、歯を磨きながら寝ぼけまなこで…。で、さっそくCDショップで買ったワケなんですが、当時借りていた部屋にはCDコンポがなく、パソコンで聴いていたのです。日本に戻っても家のコンポが壊れていたので聴くことができず、最近ようやっとちゃんとしたサウンドで聴き直すことができました。

イントロはマイナー調のもの悲しいメロディーがギター(もしくはマンドリン?)のトレモロ奏法で奏でられ哀愁を誘うが、一転してハードなギター・リフとにぎやかなチアガールズ風のかけ声でアップテンポに。メロディーは依然マイナー調だが、途中でまたトレモロ奏法に戻ったりラップが入ったりと起伏の激しいアレンジ。こうして聴き直すと、ああ懐かしい。「ちいさなバニラの花」ってな意味のタイトルでしょうか。歌詞カードがなかったので、詞の内容は私程度のフランス語能力では知るよしもない。いい大人が買ったけど、やっぱり子供向けの曲だったのかなあ?

Nouvelle_satr「J'irai chanter」(ジレ・シャンテ)
Nouvelle Star(ヌーベル・スター)

一方こちらは同じ時期に毎週楽しみにしていた番組「Nouvelle Star」のテーマ曲。これもしょっちゅうミュージック・クリップ番組で流れていた。「Nouvelle Star」はフランス版「アメリカン・アイドル」(スター発掘番組)で、毎年フランス全土から地方オーディションを勝ち抜いた10人ぐらいがスタジオに集まり、毎週それぞれ何曲か歌って審査され、そのうちひとりが落とされる。最後に残ったひとりがデビュー!(なのかな?)…という番組。歌うといってもマイクの前で突っ立って…というのではなく、きちんとショウアップされた演出で、すでにスターの風格。放送が進むごとにそれぞれの候補者にファンもつき、応援も白熱し、さすがゴールデンタイム番組のおもしろさ。

私がお気に入りだったのは左上から2番目のシンディ。スリムな金髪少女で、クリスティーナ・アギレラばりのコブシまわしが魅力。残念ながら最後の4人まできて落選してしまった。勝ったのは優男風のクリストフ(左上)で、彼と最後まで競ったのが張り上げ歌唱系黒人のドミニク(左下から2番目)。最後の審査で負けたときのドミニクの「アタシが負けたなんて、納得いかないワ」的な雰囲気がにじみ出ていたのが凄かった。いつも自信たっぷりに歌ってたもんなあ。私はちょっとその「アタシって歌えるでしょ?」的張り上げ度に食傷気味でしたが…。その後この上位二人はデビュー。

そんなわけで勝ち残った10人が「私はずっと歌い続けるわ」てな内容を、代わるがわるにメインボーカルをとって歌う。でもこの曲のクリップ、ロンドンでの海外ロケらしく(ダブルデッカーに乗っていた)、素人オーディション番組なのにお金かけるんだなあと思いました。そして今年もNouvelle Starが始まったよと、パリの友人からメール。超観たい。悔しいのでインターネットでチェックしている。

しかし2006年のパリの思い出の曲がこの2曲って、どうなの?

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2007年3月24日 (土)

フランスのファンクロック

Sinclair1「SUPERNOVA SUPERSTAR」
SINCLAIR

2001年にパリに行ったとき、音楽チャンネルをよく観た。滞在していたアパルトマンのテレビがケーブルテレビも観られたので、言葉のよく分からないニュースとかよりは…と思って観ていました。アメリカのヒットチャートをにぎわすアーティストたちのビデオクリップがほとんどの中で、私の心をぐっとわしづかみにしたフランス人のロックがこのSINCLAIR。フランス語読みで“サンクレール”と読むんでしょうか。

そのビデオクリップは「? M'FAIT PLUS MAL」というファンクロックな曲で、SINCLAIRが次々と持つギターを変えていくものだった。リッケンバッカー、SG、レスポール、テレキャス、ストラト……ギター好きにはたまらない演出。男性ホルモンがむんむんの彼が、ワイルドにギターを弾きたおす様はたまらない魅力にあふれていました。いやあ、もう趙カッコイイ! ファンキーでタイトな曲調もマッチしてたんですね。それにフランス語のロックというのもなかなか新鮮で…。すっかり夢中になってしまい、このクリップがかかるとテレビに目は釘付け…。でも瞬間的にちいさな文字でしか現れないアーティスト名も読みとれず、これが誰なのか分からないというストレスも。

そんなある日、メトロの地下道に貼ってある広告で、そのクリップのものと思われるポスターを見かけたのです。早鐘のように波打つ胸の鼓動を押さえながら、そのポスターに書かれてあった「SINCLAIR」という文字を手帳にメモ。これが果たして何の名前なのかも分からず、楽曲名なのか、アーティスト名なのか、とにかく手がかりをひとつ見つけた喜びは大きかった。どうしてもCDが欲しくなって、FNACというCDショップに行き、探して探して……。そして見つけたときの喜びよ! それがこのアルバムなのです。これがここ数日のヘビーローテーション。

Sinclair2アルバムはやはり全編ファンクロックで、なかなかイイんですよ。彼はオールラウンド・プレイヤーで、ギター、ベース、ピアノ、プログラミングと、1曲のなかでほとんどの演奏をしてしまうんです。もちろん、メロディーメーカーでもある。そんなところが大好きな岡村靖幸と重なったりして。凄くライブを観たくなって、翌年にパリに行ったときはライブアルバムを購入。これれがまた良かった。夢はフランスでSINCLAIRのライブを観ることなんだけどな、まだそのチャンスは訪れていない。ライブの会場をみると、日本なら武道館アーティストなのでは?とにらんでいるが、彼が実際フランスでどれほどのポジションにいるのか、詳しくは知らないのです。“あのときは流行ったけど、最近はきかないねえ”とはフランスに長い友人の話。エッ、一発屋? 確かに毎年パリに行くたびCDショップで彼のアルバムを探すけど、見つけられないんだよなあ。ああ…、ライブ観たい…。

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2007年2月24日 (土)

日仏アニメファン

私がフランス語を習っている先生は、日本が大好きで日本人の奥さんと結婚し、現在日本在住だ。そもそも日本好きになったのはアニメがきっかけだったようで、日本から輸入されたアニメを沢山観ている。話を聞いていると結構なアニメオタクである。一番のお気に入りは「きまぐれオレンジロード」らしい。

そんなわけで、先日の授業中、ひょんな事からアニメソングの話題になった。その中で「超時空要塞マクロス」の話になり、その劇中歌が大好きだという。それは私が大ファンの飯島真理が歌っているという話をすると、その曲、MDに入れてあるよ!といって大量のMDディスクを持ち出してきた。そこにはありとあらゆるアニメソングがダビングされており、私も知らないアニメの曲がてんこもりだった(先生の方が若いので、観ていた時代が違うようだ)。MDをかけながら「あぁ、この曲大好き!」「メロディーラインがきれいだよねっ!」とか、興奮気味に語る先生の姿に驚いた。いや、ちょっと引いた。どうやら彼のお姉さんが更に上を行くアニメファンらしく、観たことないアニメでもジャケ買いするそうで、それをダビングしてくれたらしいのだ。

その時は結局マクロスの曲は見つけることができず、“じゃあ、今度私がマクロスの曲が入っている飯島真理のアルバム持ってきます”ということになった。そして昨日の授業の時に持っていったらいたく喜んで、ダビングするからちょっと貸して!ということに。「ああ、これ知ってる!」「懐かしい!」「きれいな曲だよねっ!」と興奮しながらも一緒に歌っていた。こんな事を日本語混じりのフランス語で話している私たちである。それでも「僕たち同じ曲を聴いていたんだね。すごいね」と先生は感慨ひとしお。確かにそうですね…。

Photo_6ところで、そんな飯島真理好きの私の最近のヘビー・ローテーションはこれ、
「The Ultimate Collection (1987-1999)」
ムーン、ワーナー在籍時のベストアルバム。
作業時のじゃまにならない感じのものを…と思って選んだ。ヘビーな感じなものは聞きたくなかったので、ソフトなボーカルものならやっぱり飯島真理でしょ、とこれを久しぶりにかけてみた。予想外に良くて、やっぱりベスト盤だわ!と納得。ところが名曲揃いすぎてつい一緒に歌ってしまい、結局は作業に集中できず…失敗。でもやめられなくて毎日のように聴いている。

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