フリーメイソン博物館
自分でもまさか…って思うんですが、フェイスブックでここに行って来たと書き込んだら友人達がえらい反応で。特にダン・ブラン作品のファンに大きな反応が。いやぁ、なかなか希有な場所に行って来ました。
“秘密結社”って言われるぐらいだし、フリーメイソンの博物館があるなんて知らなかったのですが、たまたまブログを通じて知り合った方に教えてもらい、興味津々で行ってみました。
9区のCadet(カデ)駅からほど近い通り、その名もカデ通りにその博物館はあります。ちょっとした商店街で、地元臭がプンプンの、観光客はいませんよ的ムードにあふれ、なんだか歩いていても街ゆく皆さんの視線が痛いのです(笑)。どうみても博物館のような建物があるとは思えない街並みで、通り名さえ分かればすぐ見つかるだろうと軽く考えて番地も覚えずに行ったので、なかなか見つけることが出来ませんでした…。
博物館という名前から勝手にいかめしい建物をイメージし、いやいや、地味な扉から入る美術館もあるし…などと悩みながらウロウロする様がよけい地元の皆様に怪しがられ、そして遂に見つけた博物館は、その通りに似合わぬ近代的なビルディングでありました! 通ったはずなのに見落としてたわ、すっかりね。それでもなお入口のドアが分からずオタオタしてみたり、やっとこさ入ったホールが広すぎてさまよい、ようやくたどり着いた博物館入り口。…あ、すいません、入るのすらためらわれるような雰囲気で(笑)、勇気が出なくて建物の写真を撮れませんでした…。
そもそも、英語なら団体名であるフリーメイソンリーは“Freemasonry”となるので、ついついその字面を探していたのですが、フランス語ではフランマソヌリ“Franc-maçonnerie”だったので、看板がちゃんと出ていたのに気づきませんでした。
さてさて、受付のおじさんに入場料6ユーロを支払い、薄暗い館内を見学してまわりますが………わからない。全く分からない。
そもそもフリーメイソンがどういう団体か、おぼろげな知識しかなかった。しかも秘密結社とか黒いとんがり帽子とか、ほとんど「ムー」的な知識ばかりで(笑)、シンボルマークの意味すら分からず、ここに来る前にもっと理解してくるべきだったと後悔。まぁ、帰ってからウィキってみたけど、結局よくわからないままだったから同じかもしれませんが…。
数々の書簡やシンボルマークの入った食器類や、著名なフリーメイソン会員の肖像画、儀式に使う道具や衣装などが展示されています。奥の部屋には風刺画が沢山展示されていましたが、全く意味が分からず…。もう頭には謎の儀式とか、怪しいなにがしとか、くどいようですが「ムー」的知識しかなかったので、風刺画とはいっさい脳内情報がかみ合わず。
一応聞きかじりでフリーメイソンについて説明しておきますと、自由・平等・友愛をスローガンとする団体で、ナポレオンやモーツアルトもその会員だったという秘密結社。その活動は会員以外には秘密とされていて、映画や小説などでもミステリー的に取り上げられることが多いですね。ダヴィンチコードなど、ダン・ブラウン氏の作品で興味を持たれた方も多いのではないでしょうか。
でもまあ、ふうん、とか、へぇ~なんて思いつつ、それなりに楽しんで来ましたが。受付の横にはお土産品もいくつか売っていましたが、欲しがりそうな人が思いつかなかったので買いませんでした。まさかあんなにFBで食いついてくる人たちがいるとは…。
謎多きフリーメイソンの博物館など、変わりダネですが行かれてみてはいかがでしょうか…。
■フリーメイソン博物館[Musée de la franc-maçonnerie]
16 rue Cadet 75009 Paris
開館時間:火曜日~金曜日 10:00~12:30/14:00~18:00
土曜日 10:00~13:00/14:00~19:00
日・月・祝 休館
メトロ:7番線Cadet駅/8・9番線 Grands Boulevards
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