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2013年11月17日 (日)

フランス王家の墓所

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 今回の旅は本当に雨に降られる日が多くとても残念なのでしたが、天気が良くなったら行ってみようと思っていたのがサン・ドニ大聖堂[Basilique de Saint-denis]。パリ郊外にある大聖堂ですが、メトロで行けるのです。

 なぜサン・ドニ大聖堂なのか?というと、ここにはなんと歴代フランス王家のお墓が勢揃いなのだからです。古くはノストラダムスの大予言で知ったアンリ二世、小説で知った太陽王・ルイ14世、ベルばらやフランス革命で知ったルイ16世とマリー・アントワネットなどなど、これまで小説などで読んできた多くの王家の人たちのお墓が一同に会しているというのだから、行ってみたくなるのも当然です。


 というわけで、ようやく晴れた日曜日の朝、メトロの13号線に乗ってBasilique de St Denis駅で下車。でも実はパリ郊外の、特にサン・ドニ地区の治安はあまりよろしくありません。一人で行ったので道に迷ってはならないと、Googleの地図+ストリートビューでメトロの駅から大聖堂までをしっかり予習!……したのですが、駅の出口がその地図と違う場所にあり、まさかの迷子…。日曜日のマルシェで混み合う街中を心細くさまよう私…となってしまいました。


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▲大聖堂前の広場。右に見えるのは市庁舎です。きもちいいー!


 さて、そんな災難にもめげず、やってきました大聖堂。そもそもここは、モンマルトルで迫害から斬首刑に処せられたフランスの守護聖人サン・ドニが、首を切り落とされた後も自分の頭部を拾って説教しながら歩き、たどり着いたという村で、聖人の名をとってサン・ドニ村とされ、サン・ドニを祭った聖堂が建てられたというわけです。サン・ドニの像は、ノートルダム寺院の扉にも彫刻されていますので、手に自分の頭を持った人の像を探してみてください。


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▲こちらはノートルダム寺院のファサードに彫刻されたサン・ドニさん。


 この日は王家の墓所であるクリプト[crypt]へ入れるのが12時からということで、チケット売り場の列に並んでみました。ところがいざお金を払おうと思ったら、無料だって言うんですよねぇ。なぜか分からなかったけど、ラッキーです。この日が特別なのか、いつもそうなのかは分からないのですが、30分ごとに始まる3つあるガイドツアーに参加するようになっておりまして、それぞれツアーの趣旨が違うんですね。その時間割とガイド内容が書かれたパンフレットをいただき、どれにしようかな?と。まあどうせ、聴いてもフランス語だからほとんど分からないだろうし…というので、「ルイ16世とマリー・アントワネット―発掘の歴史―」というコースを選択。女性ガイドについて行き、ルイ16世とマリー・アントワネットの像の前で説明を聞くも、やっぱり半分ぐらいしか分かりませんでした。この説明の後は自由行動で見学できます。


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▲大聖堂裏の薬草園。緑がいっぱいできれいな庭でした。


なんか長くなってきた…ふぅ。

 なにせフランス王家の3〜4人をのぞくほとんどの王・王妃・王子・王女たちの墓所ですから本当にたくさんのお墓の数。大聖堂の則廊には生前の姿を彫った石像付きのお墓がずらりと並び、アンリ二世とかカトリーナ・メディシスなどのお墓が見られます。仰臥像がたくさん並ぶ中、ルイ16世とアントワネットの祈りの像もありました。教会を飾るステンドグラスから漏れる光が、とても美しく墓所を彩っています。う〜ん、美しい。


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▲あっちにもこっちにも仰臥像…。ちゃんとどなたのお墓か案内もあります。


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▲中世っぽい像ですね。誰だったかな?


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▲中にはこんなゴージャスタイプも。


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▲件のガイドはこのルイ16世とアントワネットの祈りの像の前で。


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▲ステンドグラスは必見です。かなり美しい。




 一方、地下のクリプトに繋がる階段を降りると、薄暗い中にお墓が点在しています。ひとつの小さな礼拝堂に立派な彫刻と共に祭られているお墓もあり、太陽王・ルイ14世のもそのようなスタイル。ひとつちょっとぞっとするのは、ルイ17世(ルイ・シャルル)のお墓は壁に設置されているのですが、一緒に彼のミイラ化した心臓のかけらが透明のガラスの壺に収められて飾られていることでしょうか…。

 他にもルイ16世とアントワネットのお墓は黒い大理石の石碑で並んであったり、王家ではないけれども、聖人サン・ドニのお墓もありました。薄暗い中にも照明が美しく灯っていて、なかなかに荘厳な眺めでもありました。

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▲やってきました、黄泉の国…って感じです。


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▲ルイ14世の墓所。太陽王にふさわしい豪華さ。


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▲まん中でふたつ並んでいるのがルイ16世とアントワネットのお墓です。


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▲厳粛で美しい墓所のライトアップ。


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▲もちろん聖人サン・ドニのお墓もありますよ。歴史を感じます…。


 興味のある方にはとても面白い場所だと思うのです。行く前に、大聖堂のサイトから日本語の案内書を印刷して持っていくと良いかもしれません。時々置いてなかったりしますからね。あと、脅すようですが治安はやはり良くない場所です。メトロに乗っていてもその雰囲気はちょっと怖いです。荷物には十分注意して、のんびりした旅行者ムードをかもし出さず気を引き締めてくださいね。
 私なんか最悪にも迷っちゃって有色人種しかいない雑多なマルシェの中をさまよい歩くはめになったのは怖かったのですが(笑)、怖い目に遭うようなことはなかったです。運が良かったのかもー!
 もともと方向感覚はある方なので、何とか位置を把握し、たどり着くことが出来たのは良かったです。思うに、駅が新しかったので、Googleの地図が作成されたときと出口が変わってしまっていたのでは? 後で地図と見比べても、やっぱり違いましたから。もし行かれる方は、出口を出たら左に左に、人の向かう先にお進みください。それでたどり着くと思います。



サン・ドニ大聖堂[Basilique de Saint-denis]

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