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2012年3月26日 (月)

買い物  -3-

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 パリ観光の鉄板コース、それはマルシェ。マルシェで買い物って憧れですよねぇ。色とりどりの野菜や花、迫力の生肉と魚介類……美味しそうな食材に目移りします。小粋に(笑)買い物したらすっかりパリジェンヌ……ですから。


 とはいえ、逃れようのない対面販売となるとなかなか言葉が自由でなければ勇気がいるものです。私もなかなか勇気が出ず見て回るだけでしたが、買い物の時のフランス語を勉強しておそるおそるトライしてみたものです。


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▲大抵はキロ単位の値段表示です。


*便利フレーズ 1——Donnez-moi ça, S'il vous plaît[ドネ・モワ・サ、シル・ヴ・プレ]

 「これください」という意味なので、欲しいものを指さしてこのフレーズでOK。おそらく欲しい個数を「コンビヤン?」と聞かれると思います。ひと束にまとめられているものだったら欲しい分だけun, deux, trois[アン、ドゥ、トロワ]と個数を伝えればいいですね。最初からトマトをいくつ、と伝えるなら、「ça(これ)」の部分を「trois tomato」と換えて。重さで伝えるなら「ça(これ)」のあとに「100g(ソン・グラム)、200g(ドゥソン・グラム)」を加えるとよいです。


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▲お総菜なんかも売られていて、そのままピクニックに行けそう。


*便利フレーズ 2——Comme ça [コム・サ] 

 1本・2本、1個・2個、100グラム……など数えられるものだったら前記でよいのですが、例えばほうれん草のように(フランスでは株ごとではなく葉がバラバラの状態で売られています)個数も重さも伝えようがないとき、または何グラムがどれぐらいの量か分からないとき「コム・サ(これぐらい)」と手でサイズを示して希望の量を伝えます。多分、これは便利。


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▲シーフード・バーベキュー〜♪ こんなものまで〜。


 さて、マルシェでは定番のやりとりがあるので、よく耳を澄ませていましょう。

 例えば、トマトを5個お願いしたとします。すると売り子のおじさんやおばさんはきっと「Avec ceci ?[アヴェク・スシィ?](他には?)」とか、「C'est tout?(それだけ?)[セットゥ?]」と聞き返してくるはずです。ドキドキしながら待ってみてください。この言葉が聞こえてきたら、もしまだ欲しいものがあればそれを伝え、それ以上買うものがなければ、「C'est tout.(それだけです)[セットゥ]」と言えば会計してくれます。

 スーパーのようにレジがないときもありますから、金額を聞き取るのが大変でしょうが、たどたどしく頑張っていればきっとお店の人が手助けしてくるでしょう(希望的観測)。あらかじめ値札をみておよその金額を割り出しておくとか、頑張って聞き取るしかない。私もいまだに緊張する瞬間です。わかんないからとりあえず大きな額の紙幣を出すとか、そういうのはいただけないと思います。そもそも大きな紙幣をもつのが危ないので、私は大きくても20ユーロ札を限度にしてます。


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▲フランボワーズ! たまりません。


 たどたどしいながらも頑張って買い物してみれば、きっと凄くいい想い出になるはず。マルシェは大体12時頃に終わってしまいますが、一番混む時間帯だとお店に行列が出来るので、殺気立ってゆっくり買えないかもしれないですねぇ。ちょっと時間をはずすといいかもしれません。

 そしてもちろん最初にボンジュール、帰りにオルボワールをお忘れなく♪


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▲ハーブやジャムなどはお土産にもよいです。


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▲キュウリがまっすぐである必要性がないのですね。


※これはあくまで私個人の経験による感想です。

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2012年3月17日 (土)

買い物  -2-

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▲堂々たる世界最古のデパート、ボン・マルシェ。よくトイレをお借ります(笑)。


 日々の食料品のほか、ファッションアイテムやおしゃれでかわいいキッチンアイテムなどを買いにデパートに行くこともあります。ギャルリー・ラファイエット、プランタン、ボン・マルシェあたりでしょうか。

 ギャルリー・ラファイエットやプランタンで洋服なら、各お店ごとにレジがあるので、そこでお支払い。ブランド品ではなくデパートのオリジナル商品とかのコーナーもあったりするのですが、そういったものは近くのcaisse(ケス)と看板のある所を探し、支払います。ケスはお会計場所、すなわちレジです。


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▲ボン・マルシェの食品館、グラン・エピスリー。とにかく品揃え豊富でプチ土産探しに重宝。


 ケスでの流れは、日本でもパリでも変わりません。10ユーロぐらいからカードで買えますので、どんどんカードで買いましょう。
 というのも、現金でユーロを用意すると、レートに手数料が上乗せされますよね。私はよくパリ市内のキャッシュディスペンサーでクレジットカードを使ってお金をおろしますが、これもつまりはキャッシング扱いになるので金利がかかります。でも、クレジットカードでのショッピングならレートそのまま、手数料なしなので節約できるのです。カード払いにするとカード会社の請求日のレートが適用されるようなので、買った当日でなくその何日か後のレート。ちょっとばくちのようなときもありますがお得なはずです。

 最近はケスで「日本円で払うか、ユーロで払うか?」と聞かれます。どうなのでしょう? いつもユーロで、って答えてしまうので分からないのですが、円で払った場合、その日のレートが適用されるのでしょうか? そうでしょうねぇ? そうじゃないと値段決められないよね? だったらその日のレートが良かったら、円で払うべきかも。


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▲メトロのオテル・ド・ヴィルを出たところ。中がゴージャスらしい、パリ市庁舎。


 大手デパートでは基本的にはこんな感じ。BHV(ここをデパートと呼ぶかは別として……)という日本の東急ハンズみたいな大型店がメトロのオテル・ド・ヴィル駅前にあるのですが、ハンズのようでいて、最近はファッションブランドもたくさん入って、装飾品もたくさんあるわ、地下はDIYアイテムでいっぱいだわ、何が何だか?なお店になってきました。

 で、このBHVでの買い物は、キッチングッズコーナーはさっきのような買い方なのですが、1階のアクセサリー店なんかでは、これください、と店員さんに言うと紙っ切れを渡され、それを持ってケスに行ってこい、と言われます。その紙を持ってケスに並び、支払いを済ませると今度はまたケスの人が紙をくれます。それを持ってお店に戻り店員さんに渡すと商品と交換してくれるというシステム。


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▲ルーヴル美術館地下のショッピング街にあるピローヌ。前はボダムだったんだけどなぁ……。


 思い返すと、これって老舗に多い買い方かも。多分昔はこういったお金を扱う人と商品を売る人の役割が別れたシステムだった名残なのでしょう。
 例えば有名な紅茶店、マリアージュ・フレールもこのシステム。この記事を読んだからにはとまどうことなく、サラッとこなしてくださいね。
 他にも調理器具の老舗A.Simonとかもこの方法でした。商店街の魚屋さん、お肉屋さんなんかもこんな感じのお店が多いかも。


 そしてどこでのお買い物でも、円滑かつサンパな買い物を楽しむために最初にボンジュール、帰りにオルボワールをお忘れなく♪


※これはあくまで私個人の経験による感想です。

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2012年3月 6日 (火)

買い物  -1-

 旅行先で買い物をするとき、少なからず緊張しますよね。なにせ会話を交わさないとならない場合が多いので、語学に不安がある人にはけっこうなハードルかも。
 とはいえ、避けられぬ道ですから、とりあえず当たってみて、ときに砕けて、そして学んでいけばよいと思うのです。
 でも、先にある程度の知識があると、ハードルも少し低くなるかな?と、パリでのお買い物のプチアドバイスです。


 ☆スーパー

 いろんな生活必需品がそろっているので、きっと一度は足を向けるでしょう。安くて気の利いたお土産も見つかります。

 買い方は基本的に日本と一緒ですが、野菜やフルーツだけは量り売りです。価格表示はすべて1キロあたりの値段ですので、高く見えても驚かないように…。

 まずおもむろに台の横にあるビニール袋に欲しいだけの野菜を詰め(1種類ひと袋ですよ、もちろん)、近くにあるはかりに載せます。はかりには野菜やフルーツの絵と名前が書かれているので(トマトなんかは数種類あるので間違えないように)、そのボタンを押すと重さに応じた金額を印字したシールが排出されるので、それを詰めた袋に貼るだけ。これだけです。トマト1個、マッシュルームたったの3個、とかいうミニマムな量でもOK。


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▲野菜コーナーに設置されているはかり。


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▲リアルなイラストが描かれているので、すぐわかるでしょう。


 さて、欲しいものをカゴに詰めたらレジへ。不機嫌そうなお姉さんやオバサンが待ち受けていてもひるまないように。特にアナタに怒っているのではなく、常日頃からそうなので。
 日本でもコストコなんかでは同じ方法ですが、レジ台はベルトコンベアー式になっていて、自分でそのベルト部分に商品を載せます。前の人や次の人との区切り目には棒を置いて「ここまで!」と印にします。棒はレジ台に据え付けてあります。


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▲充実のバターコーナー。たまんない…。


 レジ係は商品をスキャンに通し、滑り台状になったレジの片側に流します。袋にはその場で自分で詰めなければなりませんから、レジ台に無造作に置いてあるビニール袋に素早く詰めます。後から後から、レジを通った商品が流されてくるので、もたもたしているとあとの人の迷惑に……というのはきっと日本人独特の考え方。待たせればいいんです。フランス人もそうしています。袋がなければ「Un sac S'il vous plaît., madame.(アン・サック・シル・ヴ・プレ、マダム)」で放り投げてもらえますから。

 支払いで金額が聞き取れなくても大丈夫。キャッシャーに金額が表示されていますから。細かい額を、日本での買い物のようにおつりが少なくなるように出すという親切も、計算が苦手なフランス人には仇になるようですが……。例えば43.52ユーロの買い物をして50ユーロを出せば、日本人なら「50.00−43.52」と引き算しますよね。でもフランスでは「43.52にいくら足したら50.00になるか?」と考えるようです。実際にオバサンが硬貨を数えながら一生懸命足して数えているのによく遭遇しますし。だから50.52ユーロ渡されたら、ちょっと混乱するのでしょう。50.60ユーロとか渡すのはやめてあげてください。


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▲更に充実のデザートコーナー。もう許して……。


 話がちょっとそれました。
 支払いを終えたら、さわやかに「Merci , Au revoir!(メルシー、オルボワール!)」をお忘れなく。レジで自分の順番が来たときに「Bonjour!(ボンジュール!)」もあると良いですね。

 フランスではスーパーでも個人商店でも、お店に入ったら必ず「ボンジュール!」。帰るときには必ず「オルボワール!」が礼儀。勇気を出して一言言ってみてくださいね。きっと店員さんの態度が親切になりますよ。


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▲レンジでチン!の冷凍食品も魅力的なラインナップ。


 余談ですが、スパーのレジでもメトロの窓口でも、お金を支払ったあとおつりをお財布に戻す時、出来れば次の人を待たせてでも財布にきちんとしまい、カバンに戻すまで歩き出さない方がいいと思います。フランス人だってマイペースで次の人をいくらでも待たせますから、そんなことで怒るような人はいないです。申し訳なく思うことはないと。それよりも、お札やコインをいじりながら歩くのは、スリやなんかの目についたら狙われちゃいますから。


 長くなったので、デパート編とマルシェ編は別の機会に。


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▲カットレタスも種類豊富で、玉で買うよりひとりならこちらが便利。


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▲トロピカーナがうらやましすぎだろう……。


※これはあくまで私個人の経験による感想です。

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2012年3月 2日 (金)

フロマージュリー・ベイユヴェール

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 このブログに立ち寄ってくださる方の一番多い検索ワードは「ベイユヴェール」。当ブログでも何度か記事にしました。とってもバターの美味しいフロマージュリーです。雨宮塔子さんがエッセイで紹介されて、皆さん注目しているようですね。私もパリに行けばいつも、ベイユヴェールのバターを食べています。

 というわけで、一度記事をまとめてみようと思います。


 ベイユヴェールは30年前に、ナント市から30キロ南に下ったマシュクルにあるパスカル氏の自家農場や近隣の農場から牛乳を集めて製品を作ることから始まりました。バターはチーク製の樽型かくはん機でていねいに作られ、手で型に入れられています。その様子がベイユヴェールのサイトにありましたので、ちょっと拝借。

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 つまり、手作り感あふれる本物のバター、なのです。はじめて私がベイユヴェールのバターを買ったのは、そういう「手作りバター」という触れ込みに釣られて…なのです。はじめて買った当時は、まだ大きな塊がお店に置いてあり、欲しい重さを伝えると針金のようなものがついた専用カッターで塊から切り分けてくれ、紙に包んで渡してくださいました。その人間味あふれる販売方法が嬉しかったのと、なんと言っても味がピカイチでしたので、バゲットにたっぷりつけて食べたものです。

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▲緑の方が無塩バターのdoux。青いのは塩入りのdemi-sel。結構しょっぱい。


 とにかく味が濃い。私がいつも言うのは「イナタい味」。ことば自体はちょっとアレですが、田舎で無骨に手作りされました……的なニュアンスと捉えていただければ。そういう、牛が食べる牧草の香りまでしてきそうなバターなのです。
 それは日本のバターとなんと違うことか! それもそのはず、日本の多くのバターは無発酵で作られますが、フランスのバターは基本的に発酵バター。乳酸発酵されて作られるらからとても風味豊かなのです。日本でも発酵バターは売られていますが、総じて高価。それに比べるとさすが農業大国、フランスの発酵バターはお安くて。


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▲この手作り感あふれるラッピングがたまりません。バターの形もいびつ。


 ベイユヴェールのバターもお高くなく、スーパーでよく見る有名メーカー品のプレジデントと比べても、125gがプレジデントはとあるスーパーで1.15ユーロ、ベイユヴェールは無塩のdouxで1.59ユーロほど。絶対試すべき。


 バター以外にも、日本ではあまりお目にかかれないフロマージュ・ブランをおすすめします。ちょっとすっぱ目のフレッシュなチーズ、形状は硬めのヨーグルト状です。入れ物が大と小で用意されているので、どちらが欲しいか伝えれば桶から汲んでくれます。すぐ横にフランボワーズとかのソースがあるので、それも一緒に買ってかけて食べるとすてきな朝の一品に。


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▲フロマージュ・ブラン。酸っぱいので、フルーツソースや砂糖をかけて食べるとおいしい。私の場合、砂糖+フランボワーズがお気に入り。


 また、スイーツ好きにおすすめするのが、プリンです。何種類かフレーバーがありますが、1個1.45ユーロほどなので、チャンスがあれば是非お試しください。びっくりするほど美味しいので!

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▲こちらキャラメル味。他にもカフェ味とか何種類かありましたが、美味しかった〜♪


 さて、そのベイユヴェール、どこで買えますか?というところですよね。パリ市内には何店舗かありますが、観光ならチープなプチお土産を買いがてら、ボン・マルシェのグラン・エピスリーがおすすめ。奥の方の冷蔵コーナーを探してください。バターとプリンは別の棚にありますが、それほど離れていません。


 市内で行きやすそうな店舗をいくつかをピックアップしてみました。

・4区/ヴォージュ広場近く、サンタントワーヌ通り沿い 77, rue Saint Antoine
 [火曜日〜土曜日午前中まで 日・月曜定休]

・10区/メトロ7号線シャトー・ランドン駅近く 215, rue du Faubourg Saint Martin
 [火曜日〜日曜日午前中まで 月曜定休]

・14区/モンパルナス大通りとラスパイユ通り交差点近く 8, rue Delambre
 [火曜日〜日曜日午前中まで 月曜定休]

・15区/メトロ10号線シャルル・ミッシェル駅近く 133, rue Saint Charles
 [火曜日〜日曜日午前中まで 月曜定休]

・17区/テルヌのマルシェ内 Marché des Ternes, rue Bayen
 [火曜日〜日曜日午前中まで 月曜定休]

※その他のパリ市内店舗、フランス全土の店舗はこちらをご参照ください(地図付き/フランス語)。


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▲昔のベイユヴェールの包装紙は牧歌的でした。


 というわけで、滞在中に食するのはもちろん、バターもチーズも真空パックで日本に持ち帰れますのでお土産にもいいですよ。私がいつも買う4区のお店では真空パック代を特別に取られたことはありません。「Emballage sous vide, S'il vous plaît.(オンバラージュ・スー・ヴィッド・シル・ヴ・プレ)」もしくは簡単に「Sous vide, S'il vous plaît.(スー・ヴィッド・シル・ヴ・プレ)」とお願いすると真空パックにしてくれます。あとは出発ギリギリまで冷蔵庫に入れておき、あらかじめ日本から持参した保冷バッグに凍らした保冷剤と一緒に詰めてスーツケースに放り込めば、帰国するまで大丈夫です。6月にこれで持って帰ってもダメになっていたことはありません。ただ、ボン・マルシェで買うと真空パックは出来ないと思います。


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▲昔の4区のお店の正面。多分店舗ロゴがもう変わっていますね。


 最後に、私もベイユヴェールのサイトをみていて見つけたものが。

 ベイユヴェールの工場見学ツアー。これは行ってみたい……。
 工場を紹介するビデオを観たり、工場を見学したり、最後はもちろん製品の試食アリ。体の不自由な方もツアー参加は可能なようです。詳細です。

 ・ヴィジット・グルマン[工場見学/ランチ/湿地の散策]おひとり様30ユーロ
 ・ヴィジット[工場見学]大人3ユーロ、子供1ユーロ

 両方とも要予約です。祝日を除く月曜日から金曜日に開催。電話かメールでどうぞ。
 Tel. 02 40 02 33 98
e-mail p.beillevaire@wanadoo.fr

詳細はこちら


☆ベイユヴェールの過去記事(新しい順)
 ・パスカル・ベイユヴェールのリニューアル
 ・パスカル・ベイユヴェールのバター
 ・バター天国
 ・特筆すべき食材バター


●Fromagerie Beillevaireサイト

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