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2011年2月17日 (木)

パリを知る本

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 私がパリに興味を抱くに至った大きな要因がふたつある。フランスの小説「アンジェリク」と、玉村豊男氏だ。

 初めてパリという街に行ってみたいと思わせたのが「アンジェリク」ならば、パリの街の魅力を教えてくれたのが玉村氏。パリに行くと決めたとき、知り合いにいただいた文庫本「パリ 旅の雑学ノート」が玉村氏との出会いだが、私はこの出会いに感謝している。今のようにネットを通じた情報網もなかった頃、その本に書かれていたことは本当に興味深く、パリの楽しみ方を教えてくれた。

 「パリ 旅の雑学ノート」は紛れもないパリガイドブックだが、ホテル、レストラン、ブランド店などの案内は一切ないし、巻末に便利帳があるわけでもないけれど、カフェの利用方法や支払いシステム、トイレの使い方、メトロの乗り方について微に入り細にわたり楽しい文章で教えてくれる。これを読めば、とまどうことなくパリで過ごすためのシステムを学ぶことができる。文庫本の発刊が1983年だから、これを読んだ95年当時でさえ、若干時代に合わない部分もあったけれど、それでも読み物としてパリを知るには本当に実用的な本である。

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 2011年の今ならどうか? 充分役に立つと思う。もちろんフランからユーロに通貨は変わったし、チップのやりとりも様変わりしたけれど、普遍的に変わらない情報にあふれている。そして今懐かしく読み返してみると、ふんだんに盛り込まれた当時の写真が、もはやパリ風俗史として成立している感もある。ショッピングやグルメだけが目的でなければ、これからパリに行こうと思う人に、絶対おすすめの本。


 以後、女性誌のパリ特集などで玉村氏とたびたび出会うことになるが、昨年上梓された「玉村豊男 パリ 1968-2010」を先日購入した。玉村氏が初めてパリを訪れたのが1968年。私が生まれた年であるのもなんだか縁を感じる。当時の想い出、人との交わりやこれまでのパリでの体験を、氏の描いた水彩画をふんだんに盛り込んで編集されている。私はこれをとても興味深く、楽しく読ませていただいた。


 中でもハッとするような絵がある。小さく紹介された絵だけれど、「早朝のパン屋さん」という作品で、まだ朝暗いうちにパン屋から灯りが煌々ともれている様を描いた物だけれど、これを見た瞬間に、朝のパリの匂い、特にブーランジェリーから漂うパンを焼く匂いを瞬時に思い出して胸がきゅんとした。


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 玉村豊男氏は、現在長野県でヴィラデストというカフェと農園とワイナリーを経営されている。う〜ん、行ってみたいけど、行ったら玉村氏に会えるかな…?とちょっとミーハー目。行くことがあれば、きっとこの本を持って、サインをねだろうと思っている。


 そして今、たまらなくパリに行きたい病が発病中。


 ●興味のある方に…。
 私が持っているのは新潮文庫のものですが、現在は中央公論社から2009年に再発された模様です。カバーの絵も変わっていますが、内容は変わらないと思うのですが…。


 ●そしてこちらは玉村豊男ファンにお勧め。

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パリ生活」カテゴリの記事

コメント

玉村さん、魅力的なおじさまですね。
ワイン醸造、画家、料理、エッセイも。
成功する秘訣はあるのかしら?

たしか、玉村さんのワインは、ショップで買ってもレストランで飲んでも同金額なのです。
だったら、ヴィラデストに行こう!
1回行きましたが玉村氏、レストランにいらしゃいましたよ。レジをやったり、お客様とお話ししたり・・・
きっとサインもらえるね。


パリの匂い、思い出せるうちに行くべし!

投稿: Michela | 2011年2月18日 (金) 08時51分

Michela 様

やっぱりMichelaさんは行ったことあるんだ!
そうじゃないかな〜と思ってました。
でも車じゃないといけないよね…。

そしてやっぱり玉村氏を触れあえるのですね。
ファンとしてはいつかきっと……。

投稿: sekimari | 2011年2月18日 (金) 12時27分

ヴィラデスト・・
なかなか人気のお店で予約が取りづらいです。
電車とタクシーで行きましたよ。ワイン飲みたいからね。6人で。
ブドウ畑、ハーブ園、畑、お花達・・・・
とってもステキでした。
ここはヨーロッパの田園?
アナベルがきれいに咲いていました。苗も売っていた。
ぜひ、どうぞ。

投稿: Michela | 2011年2月19日 (土) 17時33分

はじめまして、今度のパリ行きの為に参考にさせて頂いてます。
私もアンジェリク読みました。カナダ以降の続編はフランス語でしかないらしく、フランスのかたにもアンジェリク聞いてみたんですが、知ってる人がいませんでした。
パリには11月に行く予定なんです。パリジャンは意地悪で嫌いですけど、フランスは好きです。
食事の量の多さがなんとかなってくれたら、もっと沢山色々食べたいんですけど。(≧∇≦)

投稿: さやか | 2014年5月17日 (土) 08時00分

さやか様

コメントありがとうございます!
パリ行き、良いですねぇ。
11月までにもう少しユーロが下がると良いですね。

アンジェリク、カナダ以降の続編があるとは知りませんでした。
今度フナックで探してみよーっと。
アンジェリクで知るルイ14世時代のパリは本当に興味深いですよね。

パリジャンは意地悪ですか?
私はこれといって意地悪されたことがないか、
されても気がついていないのか(笑)、
マルシェや商店街のお店の人たちが暖かさが大好きです。

食事も同感です。とても食べきれませんよね。高いし。
量を選べて食べられるところか、自炊ですなぁ。
でもBOCOはおすすめです!

投稿: sekimari | 2014年5月17日 (土) 10時37分

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