フランスのファンクロック
「SUPERNOVA SUPERSTAR」
SINCLAIR
2001年にパリに行ったとき、音楽チャンネルをよく観た。滞在していたアパルトマンのテレビがケーブルテレビも観られたので、言葉のよく分からないニュースとかよりは…と思って観ていました。アメリカのヒットチャートをにぎわすアーティストたちのビデオクリップがほとんどの中で、私の心をぐっとわしづかみにしたフランス人のロックがこのSINCLAIR。フランス語読みで“サンクレール”と読むんでしょうか。
そのビデオクリップは「? M'FAIT PLUS MAL」というファンクロックな曲で、SINCLAIRが次々と持つギターを変えていくものだった。リッケンバッカー、SG、レスポール、テレキャス、ストラト……ギター好きにはたまらない演出。男性ホルモンがむんむんの彼が、ワイルドにギターを弾きたおす様はたまらない魅力にあふれていました。いやあ、もう趙カッコイイ! ファンキーでタイトな曲調もマッチしてたんですね。それにフランス語のロックというのもなかなか新鮮で…。すっかり夢中になってしまい、このクリップがかかるとテレビに目は釘付け…。でも瞬間的にちいさな文字でしか現れないアーティスト名も読みとれず、これが誰なのか分からないというストレスも。
そんなある日、メトロの地下道に貼ってある広告で、そのクリップのものと思われるポスターを見かけたのです。早鐘のように波打つ胸の鼓動を押さえながら、そのポスターに書かれてあった「SINCLAIR」という文字を手帳にメモ。これが果たして何の名前なのかも分からず、楽曲名なのか、アーティスト名なのか、とにかく手がかりをひとつ見つけた喜びは大きかった。どうしてもCDが欲しくなって、FNACというCDショップに行き、探して探して……。そして見つけたときの喜びよ! それがこのアルバムなのです。これがここ数日のヘビーローテーション。
アルバムはやはり全編ファンクロックで、なかなかイイんですよ。彼はオールラウンド・プレイヤーで、ギター、ベース、ピアノ、プログラミングと、1曲のなかでほとんどの演奏をしてしまうんです。もちろん、メロディーメーカーでもある。そんなところが大好きな岡村靖幸と重なったりして。凄くライブを観たくなって、翌年にパリに行ったときはライブアルバムを購入。これれがまた良かった。夢はフランスでSINCLAIRのライブを観ることなんだけどな、まだそのチャンスは訪れていない。ライブの会場をみると、日本なら武道館アーティストなのでは?とにらんでいるが、彼が実際フランスでどれほどのポジションにいるのか、詳しくは知らないのです。“あのときは流行ったけど、最近はきかないねえ”とはフランスに長い友人の話。エッ、一発屋? 確かに毎年パリに行くたびCDショップで彼のアルバムを探すけど、見つけられないんだよなあ。ああ…、ライブ観たい…。
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